GIRL BAND
THE TALKIES
悪いのは私自身でありあれだけ気をつけたはずの過ちは期待あり私はなぜそんな愚かなことを。他人に期待することほど我儘なものはなくしかし社会のほとんどはそれで出来ている。戦争の始まり。そしてGIRL BANDでさえも過ちを犯す。ただしただでは済ませない。戦争の始まり。アイルランドはダブリンの4人組GIRL BANDによるもはや届くことはないと思っていた2019年2ndアルバム。吸って吐いて。生きるとはつまりそれだけのことだ。1分以上続いた呼吸はやがて激しくシングル曲"The Talkies"そして1986年頃のSONIC YOUTHごときの混沌。その怒り中盤で激しくその矛先はどこかと我々も共に探すのであった。しかしそれは怒りではなかった。私はあの頃のNO WAVEとはまた違ったジャズ・ビートに揺られながら気づく。そうだ、期待された者と期待した者は同一人物であった。それは私自身でそもそもここにはずっと私しかいなかったではないか。しかしだけどこれは宣戦布告であり勝利の歌でありまたさよならの歌であり結局は愛の歌である。そんな矛盾に人生の意味も無意味もついでに社会も存在するのであった。全12曲。