LOLINA

=BACK IN=　二億六千万年先を行く男と呼ばれる私の三年先を行く女性、つまり君の二億六千万三年先を行く女性がまたしても私の三年先を行き君の二億六千万三年先を行ってしまった。つまり私は全くわからん。君などさっぱりわからん。それはロックが登場した時の大人の反応と全く同じ。いつも光の彼方にいる女性LOLINA、2020年作品は、えーとところでみんなエクスペリメンタル・ミュージックというのをご存知だろうか。誤解を恐れずに言えばいや誤解などではなくそのエクスペリメンタル・ミュージックはこの2020年においては化石である。私はそう気取っていた。しかし彼女はその化石を持ち上げてこう言った。「コレ生きてます」...マジか。だとしたら人類史上最大の発見ではなかろうか。いや、でも生きてる？これ？私には死んでるまるで石のようにしかみえないのだが...これが生きている...う〜ん...わかるっ！いやその実のところ全然わかっているのだが君たちをちょっと驚かすために私は動揺した感じのふりをしていた。よしわかった、わかったぞ、そう生きてる、これ生きてる、いや超生きてる、なんならわたしや君より全然生きてる！つまりこれはアンビエントでも現代音楽ではないということだ。そしてノイズでもない。さらに環境音楽などでは超ーない。そう、NO MORE AMBIENT、INDUSTRIAL IS DEAD、KILL YOUR KANKYOONGAKU、つまりWHO IS EXPERIMENTAL MUSIC? よしっ、今日のところはこれくらいにしといてやろう。我々は未来の音楽にいつも手を伸ばすべきであり、それのみが生きている証である。あとはみんな死んでいる。みんないつも死んでいる。このレコードで己を...