LOW LIFE
DOWNER EDN
=BACK IN= 現行のオージーの素晴らしいところは例えば音楽としたら現代音楽のようないかにもなところではなく普通の人には普通かヘンとしか思えない音楽が大衆音楽そしてアートとして存在しているところである。そして現在そのテッペンに存在するのがシドニーの彼ら、LOW LIFEついに出てしまった2014年発表の名作「Dogging」に続く2019年2ndアルバム。先輩であるTOTAL CONTROLは生けるレジェンドなのは当たり前だがその直系であるのはもちろん、まるでYUNG LEANとPLAYERSが初期KILLING JOKEとCHRISTIAN DEATHとSISTER OF MERCYをデスブレンドしながらゴス以上のネオサイケ哀愁疾走したかのようなそれはメタル以上に青春を破壊する。果たして2010年代のインダストリアルやポスト・パンク・シーンはこの作品を生むためにあったのでは、いや1976年からのパンク・シーンからかもしれない...とはほとんどの人は思わないだろうが私たちは一瞬そう思う。冒頭からの爆走に衝撃だがしかし5曲目からまたギア入れる"Rbb"というド・アンセムからラストに向かう怒涛の疾走で漏らさない人間はもはや現代人としての役割を果たしていないのではと私たちはまた思う。これこそ2010's反逆のアイドル盤。