The STROPPIES

=BACK IN=　-LTD. DR GREEN THUMB VINYL- The STEVENSのAngus Lord、BOOMGATES、DICK DIVERの女性Steph Hughes、WHITE WALLSのRory Heane、PRIMETIMEのヴォーカルClaudia Serfaty、そしてAdam Hewittによる5人組The STROPPIES、1980年だから現代に引き継がれる（本当は60年代からなのだけど）ギター・ポップ・ミュージックなんて音楽ジャンルはないしそれぽいようなものに惹かれる者たちは決してそれを好きな人間だなんて思われたくなく、実際ほかのジャンルもその辺のリスナーより好きな気もするし、だいたいそれを好きなのは自分の勝手なのでそういうことなのだが、しかしアイドルオタクがアイドルを少しだけ好きなのにオタと名乗り「アイドル好きで何が悪い！」と大声で言ってしまい「わぁ...やめてよ」と思っている間にギター・ポップ好きな人となにやら薄ら笑いで見られてもただ我慢するだけである。なので彼らはThe STROPPIESのことだけはオタと自分で名乗るバカに大声で好きと言ってもらいたくないので自分が好きなことを隠す。ほどに2020年の10曲入りの本作は元祖のThe CHILLSや The CLEANの影響下の先、GO-BETWEENSの懐の深さに眠る若き頃のPASTELSのごとくもはやギター・ポップとは呼べない感動作。うん、たぶんきっと泣く。しかし世間はきっとDIYギター・ポップと片付けるであろう。それが彼らがいつまでたってもビートルズを語る理由である。